水処理工学とは、簡単にいえば上下水道に関する分野です。その内容としては、自然浄化機構、上水道施設、下水道施設と進めていきます。そして最後に、上下水道施設で発生する汚泥の処理について勉強します。
ここで学ぶことになる知識は、私たちの生活の非常に重要な部分に関わってきます。というのも、安全な飲料水があることによって私たちの命が支えられているからです。現在でも、発展途上国では安全な水を得ることができずに生活に支障をきたしている地域や、下水を浄化して排出することができず病気などに苦しんでいる地域があります。
一通り勉強してしまえば、なぜこのようなことが実現できない地域があるのかと不思議に感じる部分もあるかと思います。しかし、事実として日本だからこそ実現できている安定して安全な上水供給、下水処理があるのです。
他の先進国と呼ばれる国においても、日本ほど安定していて安全な国は稀です。そんな国の水処理工学の知識の基本的な部分を学んでいきましょう。