ここで扱う拡散は、流体中でなにかが濃度を一様にしようと徐々に広がっていく現象のことをいいます。正直いって、ここは一つの単元として扱うか悩みました。というのも、広がっていくことしか勉強しないんですから。
それでも一つの単元として扱ったのは、拡散は環境を考える上で重要だから。拡散は多くの現象と関係してきます。例えば、大気中への有害物質の排出による国境を越えた拡散、排水中の有害物質の海での拡散、車からの排気ガスの拡散、噴火による火山灰の拡散など簡単に思いつくものでもこんな現象があります。
今あげたものに限らず、流体を考えるときにはほとんど拡散が関係してきます。地味なようで重要なんですね。ですが、やはりテーマとしてはそれほど大きなものではないので、すぐに理解できることと思います。では勉強していきましょう。